事業計画書を作成する中小企業経営者と社外CFO

「事業計画書を書きたいがテンプレートだけでは心もとない」「融資審査で通る事業計画書はどう違うのか」「作ったものの社内で活用されていない」——中小企業の経営者から頻繁に聞く悩みです。

事業計画書は用途によって書くべき内容が変わるのがポイント。本記事では、年商1〜30億円規模の中小企業を30社以上支援してきた合同会社種火が、事業計画書の作り方・用途別の書き方・金融機関で通るコツを実務ベースで解説します。

事業計画書の3つの用途

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用途で書き方が変わる
融資審査向け:数字の整合性+返済能力の証明
社内共有向け:ビジョンと役割分担の明示
投資家向け:成長性+リターンの提示

事業計画書の7つの構成要素

事業計画書7つの構成要素マップ

1. エグゼクティブサマリー(1ページ)

全体の要約。読み手が最初に目にする「勝負所」。

2. 会社概要

  • 会社名・設立年・代表者
  • 事業内容・ミッション
  • 沿革・実績

3. 市場分析

  • 市場規模・成長性
  • 競合分析(3〜5社)
  • 自社の差別化ポイント

4. 事業戦略・商品/サービス

  • 提供価値(顧客のどの課題を解決するか)
  • 商品/サービスラインナップ
  • 販売チャネル・マーケティング

5. 組織・人員計画

  • 組織図・役割分担
  • 採用計画
  • 教育・評価制度

6. 財務計画(最重要)

  • 売上計画(3〜5年)
  • 費用計画
  • 利益計画(PL)
  • 資金計画資金計画の作り方参照)
  • 投資計画

7. リスク分析と対策

  • 想定リスク3〜5個
  • 各リスクへの対応策

融資審査で通る事業計画書のポイント

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代表 早見 文博より
事業計画書で最重要なのは、既存の売上ベースでも継続運営できるという根拠。楽観シナリオと保守シナリオの2本立てで示すのが通りやすいコツです。

金融機関が見る5点

  1. 売上見込みの根拠:「伸びる」ではなく「なぜ伸びるか」
  2. 返済能力:営業CFで返済できるか
  3. 担保・保証:不足時の回収策
  4. 経営者の資質:過去の実績
  5. 業界の成長性:斜陽産業は厳しい

通りやすい書き方のコツ

  • 数字は保守的に(楽観予想+保守予想の2本)
  • 競合分析は具体名を出す
  • リスクと対策を包み隠さず記載
  • 役員の略歴・保有資格を明記

事業計画書作成の5ステップ

ステップ1:目的の明確化(1日)

融資用?社内共有用?投資家用?で書き方が全く変わる。

ステップ2:情報収集(1〜2週間)

  • 自社の過去実績
  • 市場調査(業界レポート・統計)
  • 競合調査

ステップ3:財務計画作成(2週間)

売上→費用→利益→資金 の順で組み立て。資金計画は特に重要。

ステップ4:文書化(1週間)

Word/Google Docsで本文、PowerPoint/Googleスライドで要約資料。

ステップ5:レビュー・ブラッシュアップ(1週間)

第三者(税理士・社外CFO)にレビュー依頼。

事業計画書で「失敗する」3パターン

パターン1:テンプレート埋め作業で終わる

雛形を埋めただけ=読み手に響かない。自社の言葉で書くことが必須。

パターン2:財務計画が現実離れ

“売上3倍”など根拠のない数字は見抜かれる。過去実績の延長線上で作る。

パターン3:作って終わりで使われない

作成自体が目的化し、社内共有されない。四半期ごとに進捗確認の運用を。

補助金・助成金申請時の事業計画書

補助金(ものづくり補助金・小規模事業者持続化補助金・事業再構築補助金)では独自フォーマットあり。
加点ポイントを意識:賃上げ・DX・事業承継
審査基準を読み込む:公募要領を熟読
社外CFOや認定支援機関の伴走が成功率を倍増

種火の事業計画書作成支援

① 用途別のストーリー設計
融資/社内/投資家別に最適な構成で。② 財務計画の精緻化
売上・費用・利益・資金の整合性を徹底チェック。

③ 金融機関対応伴走
[社外CFO](/gaibu-cfo-complete-guide/)として面談に同席、通る確率を倍増。

よくある質問

Q. 事業計画書は何ページが適切?

A. 融資用:15〜30ページ、社内用:10〜15ページ、投資家用:20〜40ページ。

Q. 外注すべき?

A. 財務計画の部分は社外CFOに任せるのが安全。本文は経営者自身が書く。

Q. 作成にかかる時間は?

A. 経験者がいれば2〜3週間、ゼロから作るなら1〜2ヶ月。

Q. 融資が通りやすい事業計画書の特徴は?

A. “楽観/保守の2本立て”+”返済能力の明示”+”リスクと対策”の3点。

まとめ:事業計画書は”使われる”ものを作る

事業計画書は書いて終わりではなく、使われ続けるものを目指しましょう。四半期ごとに数字を更新し、経営会議で参照する運用ルールが定着の鍵です。

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